「患者さんを最後まで診たいから」
江南院・井戸田副院長のスタイル

井戸田 恵実Emi Itoda

DATA

年  次
中堅
役  職
江南院 副院長
特  徴
#グループ1の診療数
  • ベテラン
  • 若手
               
  • 仕事重視
  •            
  • プライベート
    重視
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「平日全力、休日は家族と」
小牧院・飯田院長のスタイル

年  次
ベテラン
役  職
健誠会 執行役員理事 小牧院院長
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「自分のペースで、自分のやり方で」岐阜院・長谷川先生のスタイル

年  次
若手
役  職
歯科医師
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「この人たちについていけば一番早い」
小牧院・西口先生のスタイル

年  次
若手
役  職
歯科医師
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style 03

「丁寧な診療と、家族との時間と」
Kファミリー院・渡邊院長のスタイル

年  次
中堅
役  職
Kファミリー院 院長
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「患者さんを最後まで診たいから」
江南院・井戸田副院長のスタイル

年  次
中堅
役  職
江南院 副院長
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style 01

「稼げる環境。あとはやるかやらないか」
岐阜院長・藤原先生のスタイル

年  次
ベテラン
役  職
執行役員理事 岐阜統括院長
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経歴

2008年
愛知学院大学歯学部歯学科 入学
2013年
愛知学院大学歯学部歯学科 卒業
2014年
朝日大学研修医課程
2015年
口腔外科修練医 あたげ会 小島歯科 非常勤歯科医師 ケンデンタルクリニック 入職
2017年
ケンデンタルクリニック江南 副院長 就任

健誠会との出会い

― 歯科医師を目指すきっかけや、入社されるまでの経緯をお聞かせください。

井戸田副院長 研修医時代に健誠会と他の医院、それから大学病院の口腔外科の3つで非常勤として経験を積ませていただいたのが、最初のご縁ですね。卒業してすぐに入社しましたので、歯科医師になって11年ほどになります。

理事長との出会いが決め手に

― 複数の職場を経験された中で、健誠会を選んだ決め手は何だったのでしょうか。

井戸田副院長 一番は理事長の存在です。研修医時代に特に印象に残っているエピソードがあります。私が削った詰め物や被せ物の仕上がりを確認していなかったとき、「なぜ自分で形成したものをチェックしないんだ」と叱責されたんです。そのとき不思議なことに、理事長に対して反発心は一切なく、自分自身に対して「悔しい」「もっと頑張らなければ」と素直に思えたんですね。言葉の選び方や指導の持っていき方が非常に的確で、当時生意気だった私が自然と尊敬できる上司でした。

― 叱り方にも、指導する力が表れるのですね。

井戸田副院長 理事長の指導は厳しさと励ましのバランスが絶妙で、褒めていただくこともありましたが、私は褒められるだけでは成長できないタイプ。きちんと叱ってくださるからこそ、「この方の下で学べば必ず成長できる」と確信できました。正しく伝える力、適切に引き上げる力があり、私の向上心を常に刺激してくださる存在でしたね。

さらに、理事長の下で育った先輩方からも多くを学べる環境があり、単に満足するのではなく、常に上を目指せる成長の可能性が見えたことも大きな魅力でした。口腔外科や他の非常勤先での経験と比較しても、ここで技術を磨いて成長できる環境の充実度に惹かれて、「腰を据えて学ぶならここだ」と感じ、最終的に健誠会への入職を決断しました。

成長に没頭した日々

― 入社後、ギャップはありましたか。

井戸田副院長 入社してからも本当に充実した日々でした。小牧にいる間は、理事長や当時の先輩方から教わることが多く、診療後に食事に誘っていただいたり、業務外の時間も一緒に過ごすことが多かったんです。何気ない会話の中で仕事に対する考え方や価値観を聞くことができ、そういった時間がとても勉強になりました。診療中だけでは聞けないような深い話を、自然に吸収できる環境で。みんなで同じ方向を向いて一生懸命に取り組んでいる、そんな一体感がありましたね。

― そこから10年ほど経って医院も増え、スタッフも多様になりましたが、今感じる健誠会の魅力は何ですか。

井戸田副院長 残っているメンバーの中では、かなり初期に近い時期から在籍していると思います。当時は新人から入職している歯科医師が多く、理事長の診療スタイルを学んで、同じ診療方法や説明、クオリティを揃えようと努力していました。中途採用が増えてくるにつれて、雰囲気や診療方針も徐々に変化してきましたね。今は歯科医師ごとの考え方や診療スタイルの違いも大きく、「多様な考え方が共存する法人」になってきた印象があります。

人数が増えて多様性が広がった分、当時とは違った形になったかもしれませんが、その分、新たな活気や面白さが生まれている気がします。その中でも、高木理事長の「家族に対してするような診療」「最良の診療」という方針はきちんと浸透している実感がありますし、経済的な側面だけでなく、「自分の家族ならどうするか」を基準に考える文化は、今の若い先生方にもしっかりと共有されていると思います。

江南院に腰を据えて

― 10年間続けてこられた理由は、働きやすさ以外にも何かありますか。

井戸田副院長 私の場合、新人の頃から基本的にずっと江南院に在籍しており、これは他の歯科医師にはあまりない状況だと思います。最初の頃は小牧・犬山・江南の3院を掛け持ちしていましたが、それでは十分な学びが得られないと感じていたんですよね。診療した後、痛みが出たのか腫れたのか、経過を追えないことが中途半端で納得できなかったんです。せっかく自分で手を入れたのに、治療の「その後」がわからない。これは歯科医師として成長の機会を逃していると感じました。そこで、せめて1〜2院に絞りたいと希望を出して、江南に腰を据えることにしました。

だからこそ「ここで結果を出さなければ」と、自ら使命感を持って取り組んでいます。診療に対するこだわりもあり、「自分が担当したことは最後まで責任を持ちたい」という思いが強いんです。腰を据えることで病院全体の状況も把握できますし、他の方任せにならない。歯科医師変更が可能なシステムがあっても、私が江南にいる限りは必ず自分に返ってきますので、「次の歯科医師が対応するからいい」とか「今日は時間がないからいい」とは考えずに、常に自分が責任を持って診療を完遂する覚悟で臨む必要があります。その緊張感があるからこそ、10年間ずっと続けられたのだと思います。

― 結果として、診療の効率も高まったのでしょうか。

井戸田副院長 そうですね。江南に腰を据えて取り組めていることで一番良かったと感じるのは、診療量を効率よくこなせることです。1日50〜60人を1人で診たり、急患も含めて30分枠でスムーズに進めたりしています。これは単に「数をこなす」という意味ではなく、前回の診療内容や患者さんの背景、お人柄まで含めて状況をすべて把握しているからこそできることです。非常勤の先生ですとどうしても「はじめまして」から入る時間がかかりますが、私は患者さんと向き合う時間そのものに集中できるため、結果的に効率が良くなるんですよね。

この働き方は腰を据えているからこそできることで、健誠会の中でも今はほぼ私だけかなと思っています。他の歯科医師は複数の医院を行き来しており環境が整っていませんし、私にこうした環境を与えていただけたことも大きいですね。江南という地域性もあり、ここでは「地域密着で、かかりつけ医として信頼を積み重ねる」やり方が合っていると感じます。院長も同じ考えで、「歯科医師変更OK=病院を変える」くらいの意識を持って、患者さんとの信頼関係を大切にしています。最終的には「この先生なら私のことをわかってくれる」と思っていただける存在を目指しています。

経験を重ねて見えてきたこと

― 同じ患者さんを長く診る中で、スキルや見え方に変化はありましたか。

井戸田副院長 新人の頃は「この歯、治せるだろうか。でもやってみよう」と、とにかく一生懸命でした。治療の先のことより、「今できるベスト」を出すことに必死だったと思います。今は経験を重ねて診療の先々が見えるようになってきて、「これは数年後に問題が出るかもしれない」と予測できるようになりました。その分、患者さんに先のリスクも含めた説明や選択肢を提示できるようになったのは成長だと思います。抜くのか、残すのか、自費を提案するのか、保険で様子を見るのか。どの選択肢にもメリット・デメリットがある中で、患者さんの価値観や生活背景に合わせて一緒に決めていく意識が強くなりましたね。
ただ、見通せるようになった反面、新人の時の「とりあえずやってみよう」という熱量が薄まっているのは少し寂しいです。今は冷静に判断できる自分がいますが、あの頃の真っすぐさも大切だったと感じます。だからこそ、若い先生たちには「安全にチャレンジできる場」をつくってあげたいという思いも強くなっています。

マネジメントへの想い

― お話を聞いていると、マネジメントにも強い関心があるように感じました。

井戸田副院長 そうですね、私はどちらかというと「施術家」よりマネジメント寄りの考え方なのだと思います。もちろん患者さん一人ひとりに向き合うのも大切ですが、「病院全体をどう動かしていくか」「どうすればもっと良くなるか」を考えることにやりがいを感じるんですよね。

ただ、人への指導はあまり強くは言えず、「こうした方がいいのではないでしょうか」とやんわり伝えるタイプです。相手の受け取り方によっては不快に感じることもあると思いますので、慎重になってしまいます。歯科助手さんへの指導も同じで、「こういう時はこうした方がスムーズですよ」とか「次からこうやってみましょうか」というように、あくまで提案ベースで伝えることが多いです。押しつけるよりも、「気づいてもらう」ことを意識しています。体系的な教育というより、少しずつ現場で伝えていく形ですね。

― ご自身ではマネジメントのどこに難しさを感じていますか。

井戸田副院長 正直、人を「育てる」のは得意ではないかもしれません。私は体育会系の環境で育ちましたので、今の新人の方たちの感覚がなかなか理解しきれないところがあるんです。以前は自ら学んで努力し、仕事を第一に考えるのが当たり前でしたが、今は「なぜそこまで頑張る必要があるのか」という感覚の方も多くて。プライベートも大切にしたい、報酬も欲しい、すべてバランスよくというのは確かに難しいですよね。
だからこそ、押しつけるよりも一緒に働きながら支えていく形で関わりたいと考えています。最初のうちは体育会系でしっかり働けるタイプが理想ですが、最終的には自分で考えて動ける歯科医師に育ってくれたら嬉しいですね。

健誠会には、私のようなマネジメント寄りの人間もいれば、とにかく手を動かすことが好きな「職人肌」のドクターもいます。お互いの強みを生かし合いながら、チームとして医院を動かしていく感覚は、法人だからこそ味わえる面白さだと思います。

自分との勝負

― 努力の継続力が印象的ですが、その原動力はどこにありますか。

井戸田副院長 昔から根が真面目で、「病院を維持しなければ」という責任感が仕事の原動力になっています。日によっては5〜7列の患者さんを一人で診ることもあり、正直「何をやっているんだろう」と思う瞬間もあります。でも、それでも動けるのは「自分との勝負」だと思っているからです。先月の自分よりも成長していなければ意味がないですし、年数を重ねるほど結果を出し続ける責任があると思うんです。院長が不在で一人体制になっても、全体の数字を落とさないよう努めるのが自分の役割。報酬のためというより、「自分がやらなければ」という気持ちで動いているタイプですね。

当時ここまで頑張れた理由の一つは、「女性だからといって軽く見られたくない」という気持ちでした。職場にはまだ男性中心の空気があり、「女性の歯科医師だから」という言葉にとても引っかかっていたんです。だからこそ、男性歯科医師たちを超えて結果を出したかったですし、「女性でもやれる」と証明したかった。結婚や出産でキャリアが止まる、そんな固定観念を覆したくて、がむしゃらに頑張ってきました。今はその努力の上に、自分の人生をしっかり楽しむ余裕が生まれたと感じています。

プライベートも大切に

― 今はプライベートも楽しまれていますが、以前との変化はありますか。

井戸田副院長 以前は本当に仕事第一で、休みの日でも自分の患者さんが来院されていると「どうなっているかな」と気になって、つい足を運んで診療してしまうほどでした。休みなど関係なく、仕事が中心の生活でしたね。でもここ3年ほどでようやく、週休2日をしっかり取って、プライベートの時間も大切にできるようになりました。今は仕事は仕事、休みは休みと切り替えて、休みの日はアポツールも一切見ません。

私にとって仕事は報酬のためというより、努力の結果として年収がついてきた感覚です。以前は限界まで働いて自分の力を試したかったですし、今はその収入を維持しながら、どうやって自分の時間を充実させるかというステップに進んでいる段階です。年齢的にも、ずっと休みなく走り続けるのは難しいですしね。「努力したい時に全力で取り組み、リフレッシュしたい時にしっかり休む」——そんな働き方を法人として認めてくれるのが、今の健誠会の良さだと思います。

― 最近ハマっているプライベートはありますか。

井戸田副院長 先日、連休を取ってフィリピンに行き、ダイビングをしてきました。コロナ禍で何もできなくなった時期に、「自分の趣味を見つけよう」と思ったのがきっかけです。バイクや乗馬の免許も取りましたが、結局ダイビングが一番続いていますね。仕事ばかりの毎日から離れて、業界以外の方と交流できる場所を探していたんです。ダイビングでは本当にさまざまな職業や環境の方がいらっしゃって、そうした方々と関わる中で、自分の価値観を見直したり、人間力を高めたいと思うようになりました。仕事の話ばかりだった日常から少し距離を置いて、人とのつながりを広げる大切さに気づけた気がします。

水の中では電子機器も持ち込めないので、仕事のことも完全に忘れられます。水の音だけが聞こえるあの時間が、本当に心がリセットされる感覚で気に入っています。歯科医師として長く働き続けるには、こうした「仕事から離れる時間」が実はとても大切なのだと、今は実感しています。

患者さんに寄り添う診療

― 診療で心がけていることを教えてください。

井戸田副院長 患者さんに応じて診療のアプローチや説明の仕方を変えることを心がけています。患者さんが「理想の状態を目指したい」のか「とりあえず対処できればよい」のかで、対応はまったく変わりますので。「とりあえず」の方には、簡潔に現状や注意点をお伝えしますし、「しっかり知りたい・治したい」という方には腰を据えてじっくりお話しします。どちらが正解ということではなく、その方が今置かれている状況や価値観に合わせて、無理のない一歩を一緒に決めていくイメージですね。

切削処置やインプラントなど技術面は、理事長や先輩から学んだ基本をベースに経験を積み重ねてきた形ですので、削り方そのものに特別なこだわりはありません。ただ、痛みを最小限にすることは強く意識しています。その時の診療での痛みを減らすのはもちろんですが、「将来にわたって痛みが出ないようにしてあげたい」という視点で治療方針を組み立てるようにしています。

入職を考えている方へ

― 最後に、健誠会への入職を考えている方々へメッセージをお願いします。

井戸田副院長 今の健誠会は、さまざまな働き方ができる場所だと思います。以前は「厳しい」「派手」といったイメージもあったかもしれませんが、今はまったく違います。週休をしっかり取る先生もいますし、頑張りたい方はとことん頑張れますし、プライベートを大切にしたい方もそれが実現できる。どんなライフスタイルの方でも、自分に合った働き方が見つかると思います。

「開業はしたくないけれど、裁量を持って診療したい」「法人の安定感は欲しいけれど、実績もきちんと評価されたい」。そうした多くを求める方ほど、当法人には向いているかもしれません。健誠会は頑張った分をしっかり認めてくれますし、勤務医でもきちんと還元してくれる環境です。

今の時代、仕事や報酬よりもライフスタイル重視の方が多いですし、私自身も「努力したい時に全力で取り組み、リフレッシュしたい時にしっかり休む」というスタンスに変わってきました。自分らしく働きたい方、技術もマネジメントも両方伸ばしたい方、女性としてのキャリアを諦めたくない方──どんな方でも大歓迎です。ぜひ一緒に働きましょう。

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