GPとして現場に立ち続けるキャリア
― 今回は健誠会グループ 小牧院院長の飯田先生にお話を伺います。まず、歯科医師としてのご経歴や、専門領域について教えてください。
飯田院長 歯科医師としては13年目になります。小牧院の院長に就任したのが2023年5月ですので、現在で2年目ですね。専門領域を一つに絞るというよりは、自費診療も保険診療も含めて、できるだけ幅広く診るようにしています。インプラントや矯正を含め、一般歯科から自費診療まで、GP(General Practitioner)として一通り対応しているスタイルです。
― 1日の典型的なスケジュールを教えてください。
飯田院長 朝は9時30分に出勤して、10時から13時まで昼休憩なしで診療します。その後、15時から19時30分までが午後の診療ですね。診療が終了した後は、スタッフと一緒に食事に行くこともあり、1時間ほどかけて帰宅します。平日は診療に専念しており、そのぶん、土日は診療が早めに終了するので、家族との時間に充てています。休暇はシフト制で週2日です。
― スタッフとの食事は、マネジメントの一環という感じでしょうか。それとも、純粋に関係性が良好なのでしょうか。
飯田院長 両方ですね。患者さんの症例について「今日このような患者さんがいらっしゃった」と話したり、診療の話もしますし、普通の雑談も多いです。歯科医師同士も含めて、スタッフの関係性は良好だと思います。院長としての立場もありますが、現場の一員として同じ方向を向いて仕事をしている感覚が強いですね。
家族にするような診療を
― 診療において、普段から心がけていらっしゃることは何ですか。
飯田院長 新人の歯科医師にもいつも伝えているのですが、「自分の家族にするような診療を患者さんに提供しなさい」ということですね。私自身も、ずっとそれを意識して診療しています。高木理事長も、同じような考えをよく話されます。その考え方には非常に共感していて、「この法人でキャリアを積んでいこう」と思えた大きな理由の一つです。
実は父も歯科医で、「自分の家族だったらどう診るかを考える」がポリシーでした。ですから、患者さんにも同じように誠実に向き合うのは、自分にとっては当然のことなんです。結果的に、理事長と大事にしている価値観が近いからこそ、今も一緒に働けているのかなと思います。

― 「家族にするような診療」と、それ以外の診療は、どのような点が異なるのでしょうか。
飯田院長 歯科医院によって診療に対する考え方はさまざまです。ときには、本当にその方のためになっているのか疑問を感じる治療もあります。不必要な処置を行ってしまっていたり、患者さんの利益を最優先に考えているのか疑問に感じるケースもあります。私たちにとって「患者さんに寄り添うこと」は当然のことですが、その”当然”の水準は医院によって異なると思います。健誠会では、「家族だったらどうするか」という視点で診療方針を考えるのが共通の土台になっているので、そこは安心していただける部分だと思います。
健誠会との出会い
― 健誠会に入られたきっかけや、入職前の印象を教えてください。
飯田院長 研修医の頃に職場を探していたとき、健誠会を紹介していただいたのがきっかけです。患者さんに対する考え方が自分と合致していると感じましたし、「非常に手本になる」という印象でした。臨床の考え方が父と通じる部分も多く、「ここなら自分の価値観を大事にしながら成長できそうだ」と感じたのを覚えています。
― 実際に働き始めて、ギャップはありましたか。
飯田院長 大きなネガティブなギャップはありませんでしたね。ありがたいことに、患者さんには本当に多く来院していただいているので、「充実している」という実感があります。若手の先生からすると、症例数の多さはそのまま「成長できる機会の多さ」につながるので、そこは健誠会の大きな強みだと思います。
患者さんの喜びが原動力
― 診療していく中で、どのようなときにやりがいを感じますか。
飯田院長 診療がうまくいって、自分として納得できる瞬間も非常に充実感がありますし、患者さんに喜んでいただけたときも、どちらも大きなやりがいですね。自分ではうまくいったと思っていても、患者さんが納得されていないこともあります。そういう意味で、技術だけではなく、説明の仕方や時間のかけ方も含めて、患者さん一人ひとりに合わせた診療を心がけています。

― 患者さんとのやり取りで、印象に残っている言葉はありますか。
飯田院長 「先生じゃないとダメだわ」と言っていただけるのは、本当に嬉しいですね。長年診ている患者さんから「貫禄が出たね」と言われたり、安心感を持っていただけている実感もあります。
十年以上診ている方も多いですし、一度他の医院に行かれた方が「やはりここが良い」と戻ってきてくださることもよくあります。これは私だけでなく、他の先生方のところにもそのような患者さんが多いんです。多くの歯科医院がある中で、距離や忙しさの問題があっても、また戻ってきてくださる。「この医院なら任せられる」と思っていただけている証拠ですし、私たちの診療や関わり方に価値を感じていただけているのかな、と感じます。
やはり現場が好き
― ご自身のキャリア志向について、施術家寄りか、マネジメント寄りかでいうと、どちらだと思われますか。
飯田院長 私はやはり、マネジメントより現場が好きですね。経営や数字を考えるより、患者さんと直接向き合って診療する方が自分には合っていますし、何より楽しいです。若手歯科医師の育成も行っていますが、それも自分の中では「診療の延長線上」という感覚です。自分が大事にしている考え方や技術を、次の世代に継承していくイメージですね。
経営を意識しすぎると、「家族にするような診療をしなさい」という自分の信念がぶれてしまう気がしています。数字を追うことで、本当にやりたい診療ができなくなるのは避けたいので、経営面は理事長に任せて、私は現場での診療と歯科医師育成に力を注いでいきたいと考えています。「院長=経営に専念」ではなく、「院長でありながら現場に立ち続けたい」方には、今の健誠会のスタイルは合うはずです。
平日全力、休日は家族と
― 働き方について伺います。平日はかなり診療に専念されている印象ですが、「勤務時間・休日・年収」の中で優先度が高いのはどれですか。
飯田院長 週休2日で、平日は診療第一というスタイルです。昔からそうなのですが、今の職場でも自分のペースで働けています。診療に専念している感覚はありますが、その分、しっかり収入にも反映されているので、納得しています。平日は全力で診療に打ち込み、土日は家族と過ごす——そんなバランスが自分にはちょうど良いですね。やりがいもあって、今の働き方には特に不満はなく、このスタイルが気に入っています。
― 休みの日は、ご家族と過ごされることが多いですか。
飯田院長 子どもが5歳と0歳で、まさに手がかかる時期なのですが、妻がしっかり支えてくれているので助かっています。休みの日はなるべく家族と一緒に過ごすようにしていて、子どもを連れて空港に行ったり、博物館や動物園、公園に行ったりしています。
そういう意味では、しっかり父親としての役割も果たせていると思います。平日はどうしても診療中心になるので、休みの日くらいは家族との時間を大切にしたい。子どもが笑っている姿を見ると、それだけでリフレッシュできる感じがします。
― ご自身の趣味や、一人の時間はどのように過ごされていますか。
飯田院長 自分の時間といえば、今は動画配信サービスで作品を観ることが多いですね。最近は、少し前に流行ったアニメを見直したりしています。映画も観ますが、仕事や家族の時間の合間に、数日に分けて観ることが多いですね。
平日はどうしても診療中心で、1日の大半は患者さんと向き合う時間に費やしているので、ほんの少しでも好きな作品を観てリフレッシュできる時間があれば、それで十分満足しています。

成長し続ける健誠会
― 健誠会は「働きやすい」という印象もありますが、実際に長く働かれてみて、どう感じていますか。
飯田院長 今の健誠会は、非常に働きやすくなったと思います。以前は、厳しい環境の中でみんなが必死で努力してきた時期もあり、当時は大変でした。ただ、その頃にみんなが全力で取り組んできたからこそ、今のこの規模まで成長できたのだと思います。今の若い先生方は、当時と比べると恵まれた環境で働けていると感じますね。
とはいえ、医院も拡大してきているので、もう少し歯科医師やスタッフの人数が増えると、一人ひとりの負担も軽減され、さらに働きやすくなるはずです。今後も、組織全体でバランスをとりながら、より良い職場を作っていけたらと考えています。
入職を考えている方へ
― 最後に、健誠会への入職を検討している歯科医師の方へメッセージをお願いします。
飯田院長 ベースとなる保険診療から、最先端の高度な自費診療まで、ほぼすべてを網羅している法人ですし、患者さんも多く来院していただいているので、ご自身のレベルアップには非常に良い環境だと思います。
患者さんに誠実に向き合いたい方、幅広い診療スキルを身につけたい方、平日はしっかり診療に取り組んで休日は家族との時間を大切にしたい方には、きっと合うはずです。現場で手を動かしながらキャリアを積んでいきたい方は、ぜひ健誠会グループにお越しください。一緒に、患者さんにも家族にも胸を張れる診療をしていきましょう。